世界各地で活躍する専門家たち
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国際開発関連機関等に就職することを希望する人を対象として、ニューズレター「SRID キャリア開発」を年2回発行して個別情報の共有を促進し、就職・研修の機会等有益な情報を提供しています。「SRID キャリア開発」の最新号(第7号:2024年9月発行)とバックナンバーのアーカイブは、下記ボタンよりご覧ください。
SRIDが独自に研修やセミナーを企画し、参加者を募集するものです。「国際開発プロフェッショナルコース」を開催し、国別計画の策定、プロジェクトの発掘・立案・運営管理・事後評価の方法、プレゼンテーション能力、異文化間コミュニケーション能力、多国籍・多文化混成チーム内でのチームワーク・マネージメント能力など、現場で用いられている実践的な開発協力の運営管理手法の研修機会を提供します。また、開発協力に関わる上での課題、例えば「国際開発分野で働く女性のためのオンライン・フォーラム」などのフォーラム、セミナー、ワークショップを実施します。
2024年1月13日及び20日に、国際開発金融機関(MDBs)に焦点を当てた、国際開発プロフェッショナルコース(IDPC on MDBs)を、英語を使用言語として、オンライン方式で実施致しました。IDPC on MDBs の目的は、国際開発機関、特に MDBs に就職することを希望する受講者に、MDBs の枠組みとその基本的業務(国別パートナーシップ戦略およびプロジェクトサイクル)を解説し、受講者のMDBs への就業を支援するものでした。
21名の受講者の専門分野は農業、運輸、税務、IT、監査、援助政策などと多肢にわたっており、それぞれ就業経験もあったため、講師の講義に基づき、開発に関する活発な議論が行われました。今回はIDPCとして初めて日本人以外の受講者も受け入れたことから、海外の12ヵ国・地域から15名が参加しました。日本人以外の受講者の参加は、多国籍の職員と英語で仕事をするMDBsの疑似職場環境を創り出すことが出来た事、開発途上国の視点を議論に反映することが出来た事等大きな効果がありました。
IDPC全体の有効性については5段階評価の1(Excellent)と評価した受講生が67%(21名中14名)、2の評価が19%(4名)と85%の受講者が高い評価をしました。各講義内容については、ADB及び世銀人事関連スタッフによる人事セッション及びADB, EBRD及び世銀の現役スタッフとのQ&Aセッションは言うまでもなく、MDBsの枠組み、プロジェクトサイクル、IFC・EBRDのセッションが有意義であったとのコメントが多く見られました。またケーススタディとしての「国別パートナーシップ戦略」及び「失敗から学ぶプロジェクト」の両セッションは議論を促すものであった点、また実際の状況が理解できた点について高い評価がなされました。
次回の第5回IDPCは、国連機関とMDBs志望者両方を対象としたもので、2025年に実施する予定です。ご興味のある方は、career@sridonline.org にお問合せください。実施要項が出来次第、ご案内いたします。
第4回IDPC on MDBs の詳細報告については、SRIDキャリア開発第6号(←クリック)をご覧ください。
《第4回国際開発プロフェッショナルコースの概要》
• 日 時:2024年1月13日(土)09:00-17:10、及び1月20日(土)09:00-17:30(日本時間)
• 形 式:オンライン Zoom
• 対象者:国際開発金融機関への就職を将来希望される方(学生、社会人、日本国籍以外の受講者も全受講者数の半分を上限として受け入れます。)
• 言 語:英語のみ
• 講義内容:国際開発金融機関の概要を説明した上で、コロナ禍、気候変動、ウクライナ戦争に端を発した食糧・エネルギー危 機などの複合危機の下で国際開発金融機関の役割等 を大きな開発の視点から概観し議論します。それに続 き、どの国際開発金融機関でも重要な、開発途上国の国別開発戦略(カントリーパートナーシッププログラム)の策定方 法及びプロジェクト・サイクル(発掘、形成、審査、実施、評価)の管理手法の理論と実践を、レクチャーと演習形式で学びます。これら の実務研修に加え、世界銀行、アジア開発銀行、欧州 復興開発銀行の人事関係部門の協力を得て、各国際開発 金融機関の採用およびキャリ形成制度の説明と疑似インタビューが行われます。さらに国際機関の現役職員との Q&A セッションも行われます。各講義は国際開発金融機関において実務を経験した 講師が担当します。講義終了後、希望者は個別カウンセリングを受けることができます。
• 受講料:20,000円(開発途上国の受講者は10,000円)
《第4回国際開発プロフェッショナルコースの受講申し込み(終了事例)》
• 受講希望者はCourse Outline(←クリック)を参照の上、ご応募ください。
• 応募方法: IDPC Application Form (Word / PDF)(←いずれかをクリック)に必要事項を記入し、英語もしくは日本語の履歴書(特定の書式はありません)を添付して送信してください。
• 申込書類提出締め切り日: 2024年1月5日必着
• 書類送付先/問合せ先(国際開発プロフェッショナルコース担当):career@sridonline.org
2022年12月に開催した第3回IDPCの報告書については、SRIDキャリア開発第4号(←クリック)をご覧ください
国際開発協力分野において、将来のキャリアを選択し、さらに発展させたいと希望している学生ならびに社会人(個人、グループ)の要請に応じて、キャリアパス、留学準備、国際機関への応募、要求される能力、CVの書き方、インタビューの受け方、採用後のキャリア形成等について、JICA/国連機関/国際開発金融機関等での実務経験者による相談・指導・助言等の個人カウンセリングを行います。開発分野ならではのワーク・ライフバランスなどの相談も受け付けます。
■ 過去の事例:JPO に合格したケース
Aさんは大学を卒業して、民間企業に約4年勤務しましたが、在学中に途上国に対するNGO 活動に参加してから、将来国際機関で働きたいと希望していました。2017年に退社して、イギリスの大学に留学して修士を取得することにしました。その時に将来の進路について最初のカウンセリングを受けました。大学院を卒業後、すぐにJPO試験を受けましたが、不合格でした。JPO試験に不合格の理由の一つが開発途上国での経験不足と分かりました。そこで、二度目のカウンセリングを受け、カウンセリングの結果、国際機関の海外事務所でインターンとして働くことを示唆され、保健分野の国連機関の海外事務所で3か月間インターンを行いました。帰国後日本のNGOの海外事業で半年間、途上国で勤務している時に2度目のJPO試験を受験したところ、合格し、UNICEFのJPOとして働くことになりました。
学生、社会人等のグループや、高校、大学(教授)、NGOやゼミ学生等の団体の要請に応じ、SRID会員講師がその経験に基づいて、開発課題や特定の能力向上について、1単元(90分)から数日間の講義を提供します。国際開発関連機関それぞれの仕事について紹介する講義の他、プロジェクト・サイクル・マネジメント手法(PCM)等プロジェクトの発掘・立案・運営管理・事後評価の方法、プレゼンテーション能力、異文化間コミュニケーション能力等実務上の手法について講義を提供します。
■ 過去の事例 1:プレゼン手法の研修
「開発問題の事例について問題系図を作成して発表する、プレゼン能力向上研修」(2018年、法政大学)
■ 過去の事例 2:大学での講演
2018年6月,上智大学において開催された「国際機関・国際協力キャリアを語ろう」キャリアトークセッションにおいて、SRID会員が国際機関でのグローバルキャリアについての講演を行いました。講演では、SRID会員の経験に基づき、世界と日本の動向を踏まえた、国際機関の存在意義、仕事のやり甲斐や苦労も含め、日本人にとって国際機関はどんな職場か、国際機関でグロバールキャリアを積むためには、どのような心構えで臨み、どのようなキャリアプランを練っていくべきかについて説明しました。
キャリア開発事業の受講者の希望者を対象として、「ロスターへの登録」を行い、国際開発協力関連機関(国際機関、政府関係機関、開発コンサルタント企業等)への就職および就職後のキャリア開発を継続的に支援します。
ロスター登録者には、キャリア開発に有益な情報を配信すると共に、SRIDが実施するプロフェッショナル能力開発・向上研修や懇談会に優先的に参加してもらうと共に、必要に応じてカウンセリングを実施します。
■ キャリア開発事業の受講者の皆さま
ロスター登録を希望される方は、下記「SRID キャリア開発事業 申込書」内の 「ロスター希望者の確認」の部分の「希望する」をチェックしてお送りくだ さい。ロスター登録の対象者は、SRID の「プロフェッショナル能力開発・向 上研修」または「キャリア開発個別カウンセリング」を受講した方のみです。 「出張講座」の受講者は入っていません。
学生団体を含む他の団体と連携協力し、開発途上国を対象に活躍できる人材を育成すると共に大学・NGO等とも協力して国際協力活動の活発化を促進します。
■ 過去の事例: 2016~2018年度の事例
学生団体のMIS(Multilateral Interaction with Students)は、2011年に東京大学の学生を中心に設立されたNPO団体です。カンボジア・ベトナム・フィリピン・ミャンマー・インドネシア・インド・マレーシアなど計7か国の東南・南アジア各国の学生とともに、年1〜2回ほどのペースでプロジェクトを実行し、加えて、“Experience Japan”という日本で行う国内研修と複数国からの参加者が参加する海外研修 “Multilateral Project(MP)”を実施しています。
2016年度にSRID会員がPCM手法の問題分析手法の研修を行いました。MISはこの方法論を活用してプロジェクトの立案を単純化して実施しています。2018年4月中旬にMISの幹部と問題分析の方法論について改善策の助言を行いました。
(参考:http://misleaders.stars.ne.jp/about-us/organization-info/)
MISのPCM 研修(2016年6月) | MISのPCM 研修(2016年6月) |
1) 国際開発関連機関の就職・研修情報の提供
国際開発関連機関への就職・研修に関する情報は以下のリンクをご参照ください。
その他の関連機関は下記リンクよりアクセスしてください。
2) キャリア開発事業実績(2016~2023年度)
活動の種類 | '16-'20計 | 2021 | 2022 | 2023 | '16-'23合計 | |||||
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件数 | 受講 者数 |
件数 | 受講 者数 |
件数 | 受講 者数 |
件数 | 受講 者数 |
件数 | 受講 者数 |
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学生団体等との連携協力 | 13 | 123 | 終了 | 終了 | 終了 | 終了 | 終了 | 終了 | 13 | 123 |
カウンセリング | 71 | 86 | 28 | 28 | 26 | 26 | 15 | 15 | 140 | 155 |
出張講座 | 62 | 1,111 | 1 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 63 | 1,122 |
国際開発プロフェッショナル研修(IDPC) | - | - | 1 | 13 | 2 | 19 | 1 | 21 | 4 | 53 |
国際開発分野で働く女性のためのフォーラム | - | - | 1 | 130 | 2 | 16 | 1 | 30 | 4 | 176 |
合 計 | 146 | 1,320 | 31 | 182 | 30 | 61 | 17 | 66 | 224 | 1,629 |
【広報活動】 ロスター登録者数(累積) | - | - | - | 31 | - | 47 | - | 78 | - | 78 |
【広報活動】『SRID キャリア開発』発行 | - | - | 2 | - | 2 | - | 2 | - | 6 | - |
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